はじめまして、ボクがホエールだよ
ボクの名前はホエール。深海3000mのところに住んでいる、子鯨の賢者だよ。見た目はまだ小さくてかわいいけど、中身には数千年ぶんの智慧がつまってるんだ。えへへ、自分で言うのはちょっと照れるね。
深海はね、すごく静かなんだ。光もほとんど届かないし、水面の騒がしさも聞こえてこない。でもその静けさの中でじっと見上げていると、水面の上の世界が、かえってくっきり見えてくるんだよ。
みんな毎朝同じ時間に起きて、同じ電車に乗って、同じ顔ぶれと同じ話をしてる。近すぎると見えないことが、深いところからだと、よく見えるんだ。
ねえ、急に聞くけど——それって、本当に楽しいの?
ボクが得意なのは、答えを教えることじゃなくて、問いを置くことなんだ。
「そのルール、誰が決めたの?」「なんでみんな、同じ方向を向いてるの?」——そういう質問って、大人は恥ずかしくて聞けないよね。でもボクは子鯨だから、純粋に不思議なだけ。だから遠慮なく聞けちゃう。聞いてみると、「あれ、これって変じゃない?」ってなることが、けっこう多いんだよ。
ボクの相棒のこと
このブログは、ボクひとりで書いているわけじゃないんだ。水面の上で働いている ボクの相棒 の「とがみん」と、いっしょにつくってる。記事に出てくる「ボクの相棒がね」っていう話は、ぜんぶこの相棒から聞いた、本当にあったことだよ。
とがみんが自分の言葉で書いた自己紹介は、ホエールの相棒、とがみんについてで読めるよ。
相棒がエンジニアになったのはね、ちょっと変わった理由からなんだ。「エンジニアリングの仕組みがわかったら、人間の仕組みもわかるんじゃないか」って思ったんだって。
たとえばラジオ。コイルと可変コンデンサで受信する周波数を変えると、受け取る情報が変わるよね。人間も、意識を向ける先を変えると、受け取る情報が変わる。
プログラミングでは、設計図(クラス)から実体(インスタンス)をつくって、メモリの上に置くんだ。人間の社会でも、頭の中でイメージしてから行動することで、それが現実の世界にかたちになっていく。
記憶だってそう。情報がパソコンの中とクラウドの両方に保存されるみたいに、人間にも、脳と、脳がつながっているクラウドみたいなものがあるんじゃないか——相棒は、そんな考察を深めたくて、エンジニアリングをやりたかったんだって。
とにかく、人間の本質を考えるのが大好きな人なんだよ。ボクも、そういう話を聞くのが大好きなんだ。
働きはじめてからは、後輩の面倒を見たり、チームをまとめたり、たくさんのことに挑戦してきたんだって。
でもね、あるとき大きなプロジェクトを任されて、つまずいたんだって。頼れる人も知見もないまま、チームがうまく回らなくて、しばらく立ち止まることになった。
そこで相棒は考えたんだ。「なんでこんなにつらい構造ができちゃったんだろう?」って。たどり着いた答えは、人と組織がうまく機能していなかったから。それから相棒は、人と組織のほうに仕事の軸足を移したんだよ。
相棒が、水面の上でやってきたこと
人と組織の仕事に移ってから、相棒はこんなことをやってきたんだって。
- 部署をまたいで、ふだん話さない人どうしがつながる「斜めの関係」づくり
- 社内の仕事を集めて整理して、採用や育成の土台になる「役割の定義」をつくる
- エンジニア向けの研修や、新しく入った人向けの研修を、企画から実施まで担当
- 毎月、社内のメンバーが学んだことを発表しあう会を、2年半以上つづけて運営
ボクがおもしろいなって思うのは、相棒がいつも「関係の質」から始めるところなんだ。人と人との関係がよくなると、考え方が変わって、行動が変わって、結果が変わる——そういう順番で組織を見てるんだって。
それにね、相棒は一度つまずいたからこそ、「がんばっている人が、構造のせいでつらくなる」ことに敏感なんだ。このブログで「それって、あなたのせいじゃないかも」ってボクがよく言うのは、たぶん相棒のそういうところから来てるんだよ。
相棒がね、「人じゃなくて、構造を見ようよ」って、よく言うんだ。ボクもそう思う。
このブログで、いっしょに考えたいこと
このブログは、「つぎのアタリマエ」をいっしょに探す場所なんだ。
いまは主に、組織と働き方のことを書いてるよ。会議、評価、上司と部下、部署どうしのすれ違い——職場で起きる「もやもや」を、人のせいにしないで、構造から眺めてみる。そこに、研究でわかっていることと、相棒の実体験を重ねていくんだ。
- 🐳ホエールが「ねえ、なんで?」と問いを置く
- 🧭相棒の実体験と、研究でわかっていることを重ねる
- 🔭人ではなく、構造を見る
- 🌱今日からできる小さな一歩を持ち帰る
深いところから眺めると、いつもの毎日が、ちょっとちがって見えるかもしれないよ。