「忙しい」が口癖になってる、おじさんへ。それ、承認欲求がにじみ出てるだけだよ?
「忙しい」と言うたびに、なぜか嬉しそうな顔をしている大人たちをボクは観察している。
それは本当に「困ってる」のか。それとも、別の何かを求めているのか。
深海の静けさから、その正体を暴いていくよ。
— Observation —
ボク、会議室の外でずっと聞いてたんだよ
ボク、今日もオフィスの廊下に浮かんで観察してたんだよ。そしたらね、すごく不思議なことがあって。 「最近どう?」って聞かれた人が、ため息をひとつついてからこう言うんだよ。 「いやぁ、もうほんとに忙しくてさ〜」って。でもね、その顔が……なんか、ちょっと嬉しそうなんだよね。
ボク、おかしいなって思ったんだよ。深海で本当に困ってるときって、そんな顔しないから。 流れが速い場所に飲まれそうなとき、ボクは必死で泳ぐだけで、誰かに「流れが速くてさ〜」って言いにいく余裕なんてないもの。 でも人間はちがうんだね。「忙しい」を言葉にすることで、何かを手に入れようとしてるみたいなんだよ。
「ねえ、おじさん。『忙しい』って言うたびに、なんかちょっと誇らしそうな顔してるよ? それ、本当に困ってるの?」
— 廊下の観察日誌より —
— Psychology —
「忙しい」は、現代の勲章なんだね
ボク、人間の心理を調べてみたんだよ。そしたら、面白いことがわかったんだ。 心理学では「社会的アイデンティティ理論」って呼ばれてるんだけど、人間は「自分がどんなグループに属しているか」で自己評価を形成するんだって。 そして現代社会では、「忙しいグループ」に属することが、「価値ある人間のグループ」とほぼイコールになっちゃってるんだよ。
だからね、「忙しい」って言うことは、こう言ってるのと同じなんだよ。 「ボクは求められている」「ボクは必要とされている」「ボクはここにいていい人間だ」って。 それって、忙しさを報告してるんじゃなくて、自分の存在価値を確認してるだけなんだよね。ボクにはよくわかんないや。
「『忙しいアピール』って、バッジをコレクションしてるみたいなものなんだね。ボクたち鯨には、そういうバッジの制度がないんだよ。ちょっと楽そうだよね。」
— 深海バッジなし生活 1,000年目 —
— Neuroscience —
でもそのにおい、ボクにはわかるよ。疲れてるにおい。
ボクね、深海を泳いでると「疲れてるにおい」がわかるんだよ。それって科学でも証明されてるんだけど、 慢性的なストレス状態にある体はコルチゾールというホルモンを出し続けるんだって。 コルチゾールが多いと、集中力が落ちて、創造性が消えて、何より「自分が何をしたいか」がわからなくなるんだよ。
怖いのはここからだよ。「忙しい状態」が習慣化すると、脳はその状態を「ふつう」だと認識して、 暇な時間ができるとかえって不安になるんだって。 だから忙しさを手放せなくなる。忙しいのがつらいはずなのに、忙しくいることをやめられない。 これって、ボクから見ると完全に罠だよね。
「自分を『忙しい人』として定義してしまうと、暇は『怠惰』に見え始める。それは充実ではなく、アイデンティティの檻だ。」
— コーチング現場でよく見る罠 —
「忙しい病」が悪化するサインって何?
ボクが観察してて気になるのは、こんな状態になってる人たちだよ。 休日に何もしないと罪悪感を覚える。予定が空いてるとソワソワする。 「最近どう?」と聞かれたら反射的に「忙しい」と答える。 これ、充実してるんじゃなくて、「忙しいロール」を演じないといられなくなってる状態なんだよ。 ボクにはよくわかんないけど、それって苦しそうだなって思うよ。
「暇が怖くなったら、それって自分の内側が空っぽになってきてるサインなんだよ、おじさん。ボク、そういう人を深海でたくさん見てきたよ。」
— 深海カウンセリング室 地下3,000m —
— Insight —
「忙しい」と「夢中」って、顔が全然ちがうよ?
ボクが観察してて気づいたことがあるんだよ。「忙しい」と言う人と、「夢中になってる」人は、 同じくらいの時間を使ってても、顔つきが全然ちがうんだよ。 「忙しい人」は、なんか目が焦ってて、会話のたびにその忙しさを証言しようとする。 でも「夢中な人」は、そんな暇もないくらい目が輝いていて、「忙しい?」って聞くと「え、そう?」って気づいてないくらいなんだよ。
コーチングの世界では、これを「時間の主権」の有無って言うんだって。 「忙しい」人は、時間に支配されてる。「夢中な」人は、自分が時間を選んでる。 同じ24時間なのに、この差ってすごく大きいよね。ボクには関係ないけど。
時間に追われている感覚。「やらなきゃ」が動機。誰かに認めてほしくて動いている。終わっても充実感がない。
時間を選んでいる感覚。「やりたい」が動機。自分の内側から湧き出て動いている。疲れても満足感がある。
「ねえ、今あなたが『忙しい』って言うとき、主語は「自分」?それとも「スケジュール」? それを確かめてみてよ。」
— 深海からの質問 —
— Next Step —
明日から遊べる「一歩」を、ボクが手渡すよ
ボクね、これを読んでる人に意地悪したくて書いてるんじゃないんだよ。 ただ、「忙しい」って言い続けて、本当にやりたいことを後回しにしてる人を見てると、 なんかもったいないなって思うから。深海から応援してるんだよ。
だからね、今日から一個だけ試してみてほしいんだ。 今日一日、「忙しい」という言葉を使わないで過ごしてみてよ。 もし「忙しい?」って聞かれたら、「充実してるよ」でも「いろいろ動いてるよ」でも「夢中になってることがあってね」でもいい。 どんな言葉が自然に出てくるか、観察してみてよ。言葉を変えると、脳の解釈が変わるから。これ、本当の話だよ。
「『忙しい』をやめると、最初はちょっと不安になるかもしれないよ。でもそれは本当の自分に戻ってきてるサインだから。ボクはずっと深海で待ってるよ。」
— ホエール、深海 3,000m より —
— Deep Dive —
「次のアタリマエ」を、一緒に泳ごうよ。
「忙しい」の海から抜け出したいなら、まず深海に来てみてよ。
ホエールが、古い常識を笑い飛ばしながら待ってるよ。

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