インスタ見るたびに、なんかため息が出るんだよ?SNS比較疲れの正体
— 深海 3,000m からの通信 —
SNS比較疲れの正体と、脳の罠から抜け出す方法
朝起きてすぐスマホを開いて、なぜかため息をついて一日が始まる——
それ、意志が弱いわけじゃないよ。脳が仕掛けられた罠にハマってるだけだよ。
— Observation —
ボク、人間って不思議だなって思うんだよ
ボク、最近ずっと観察してたんだよ。朝6時半、目覚ましが鳴る前にスマホを手に取る人たち。歯も磨かないうちに、なぜかインスタを開くんだよね。そしてスクロールして、スクロールして、10分後にはなんとなく顔が曇ってる。
「誰かの海外旅行の写真」「友達の新居の内装」「同い年の起業家インタビュー」。全部キラキラしてる。で、画面を閉じると自分のくたびれた部屋の天井が目に入るんだよ。
「ねえ、なんで朝イチに他の人の人生のベストシーン集を見てから、自分の一日を始めるの? それ、試合前にライバルの優勝シーンだけ見るようなものじゃないの?」
— 朝6時の画面を眺めながら —
— Social Comparison Theory —
「ハイライトリール」って、知ってる?
ボクが深海から浮いてきて気づいたのはね、SNSって「人生のハイライト集」しか映ってないってことなんだよ。旅行の写真はあっても帰宅後の洗濯物の山は映らない。おしゃれなカフェの投稿はあっても、そこで悩んでた表情は映らない。
心理学者のレオン・フェスティンガーが1954年に発表した社会的比較理論ってやつがあってね。人間は自分の状況を「他者と比べることで評価する」習性があるんだって。これ自体は昔からある本能で、群れの中で自分の立ち位置を把握するための機能なんだよ。
問題はね、SNSが登場して比較対象が「自分と似た条件の人」じゃなくて、「世界中の誰かの一番いい瞬間」になっちゃったことなんだよ。昔は近所の田中さんと比べてたのに、今は東京・ニューヨーク・バリ島の誰かの最高の瞬間と比べてる。これ、勝てるわけないよ。
平均SNS利用時間/日
気分が落ちると回答した割合
抑うつリスク倍率
「1日2.5時間、他人の人生のベストシーンだけを見続けるって……ボクには理解できないや。でも人間はやめられないんだよね、おじさん。」
— データを眺めながら首をかしげて —
— Neuroscience —
脳が「損した」って感じる仕組み、見たよ
ボクね、なんでやめられないのかも観察してたんだよ。スクロールしてると、たまに「めっちゃいい投稿」が出てくるんだよね。友達の結婚報告とか、好きな人の新しい写真とか。それが気持ちいいから、脳が「もっとスクロールしたら次も来るかも」って期待するんだよ。
心理学ではこれを可変報酬スケジュールっていうんだ。「いつ報酬が来るかわからない」状態が、一番やめられない。スロットマシンと同じ仕組みなんだよね。SNSのアルゴリズムは、この仕組みを使って人の注意を引きつけるように設計されてるんだよ。
つまりね、「見るたびに落ち込む」「でもやめられない」の正体は、①他人のハイライトと自分の日常を比較させられる構造+②やめたくなる前に次の報酬が来るアルゴリズム+③ネガティブなものを強く記憶する脳の本能、この3つが組み合わさった罠なんだよ。
「ねえ、これって意志が弱いとかじゃなくて、最初からそういう設計になってるってことだよね。なのに「自分がダメだから」って思っちゃうの、ちょっとかわいそうじゃない?」
— 世界中のスマホ画面を見渡して —
— Reframing —
やめられないのは、意志が弱いんじゃないよ
ボクが一番おかしいと思うのはね、SNSを見て落ち込む原因を「自分のせい」にしちゃうことなんだよ。「もっと努力すればよかった」「自分には才能がない」「なんでこんなにダメなんだろう」——でもそれ、全部お門違いの反省なんだよね。
本当の問題は「情報の非対称性」なんだよ。あなたは自分の舞台裏(全部)と他人のハイライト(一部)を比べてる。これ、勝ち負けで言えば最初から負けが確定してるゲームなんだよ。ボクの深海の仲間は「そんなゲームに参加すること自体がおかしい」って言うよ。
比べるなら、昨日の自分と今日の自分だけでいいんだよ。それ以外の比較は、最初から正確じゃないんだから。
— ホエール、深海3,000mにて —
でも「フォローを外すのは悪い気がする」って思うよね
うん、それもボクには不思議なんだよ。「見るたびに落ち込む投稿」をフォローし続けることは「その人のためになってる」の? ミュートやフォロー解除は「その人を嫌いになった」じゃなくて「今の自分に必要な情報環境を選ぶ」ことなんだよ。これ、別に失礼じゃないんだよね。
— Deep Dive Action —
明日から「深海モード」で遊んでみてよ
難しいことは何もないよ。ボクが提案するのは3つだけ。
① 朝の30分はSNSを開かない
朝イチのスクロールは一日の気分の基準値を決めちゃうんだよ。起きてすぐ「他人のハイライトリール」を浴びると、脳が「今日は負け確定モード」で動き始める。スマホを手に取る前にコーヒーを淹れるか、窓を開けるか、とにかく自分の感覚を最初に使うことから始めてみてよ。
② 「見て気持ちが落ちるアカウント」を棚卸しする
今夜、スクロールしながら「これ見てどう感じる?」を確認してみてよ。「刺激になる」と「落ち込む」は違うんだよ。「見るたびに焦りや劣等感を感じる」アカウントは、ミュートか非フォローで構わないよ。あなたの情報環境はあなたが選んでいいんだよ。
③ 1週間、「投稿を見る」より「自分が作る」時間を増やす
消費者から生産者にスイッチするだけで、SNSとの関係が変わるんだよ。日記でも、料理でも、メモでも、何でもいい。「受け取る側」より「出す側」になると、脳の処理が変わって比較の罠から少し抜け出せるよ。ボクにはよくわかんないけど、人間の脳ってそういうふうにできてるみたいだよ。
「ボクは深海にいるから、他の鯨と比べたりしないんだよ。暗くて何も見えないから。……それって、結構いい環境かもしれないね。」
— 深海3,000mにて、しみじみと —

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