なんで会議ってこんなに長いの?
— 深海 3,000m からの会議室観察レポート —
子鯨ホエールが目撃した、大人の不思議な儀式の正体
ボク、今日も会議室の外で泳いでたんだよ。
1時間かけて、なんにも決まってなかったんだね。おじさん。
— Observation Report —
ボク、会議室のそばで泳いでたんだけどさ
今日もオフィスの廊下を泳いでたら、「会議室A」の前を通ったんだよ。中から声が聞こえてきた。「えーと、つまり、どういうことでしたっけ?」って。ボク、時計を見たら、もう55分も経ってたんだよね。
最初から「それ、先週も話してたよ」って思う話をまた最初からやり直して、誰かが長い資料を読み上げて、最後に「じゃあ次回また詰めましょう」で終わる。ボクにはよくわかんないや、この儀式。
「ねえ、この会議、何を決めるためにやってるの?ボク、入り口に議題が書いてなかったんだけど」
— 会議室Aの前で、首をかしげる子鯨 —
— The Real Reason —
「思ってること」を言わないから長くなるんだよ
ボク、観察してて気づいたことがあるんだよね。会議が長くなるのって、みんな「本当のこと」を言ってないからなんだよ。「この案、ちょっと無理があると思う」って思ってる人が3人いても、誰も最初に言わない。そのうち一番えらい人がうなずくと、全員がうなずく。
これ、心理学では「集団思考(グループシンク)」っていうんだって。1970年代にアメリカの心理学者アービング・ジャニスが名付けた現象で、集団の和を乱したくないという圧力が、正直な意見の表明を抑え込むんだよ。で、みんなが「なんとなく賛成」したまま話が進む。でも誰も腹落ちしてないから、同じ議論をまたゼロからやり直す羽目になる。
「『反対です』って言ったら怒られるの?ボクの海では、意見が違うほうが群れが生き残れるんだけどなあ」
— 鯨の集団知性、数千年の観察より —
— Three Types Mixed Up —
「3種類の会議」がごちゃまぜになってるんだよ
もうひとつ、ボクが発見した謎があるんだよね。会議室をじっと観察してたら、1時間の中にまったく別の目的の話が3つ混ざってることに気づいたんだよ。これ、料理で言うと、お刺身も煮物もデザートも全部同じ鍋で煮てるみたいな感じ。ボクにはよくわかんないや。
「AかBか、今日決める」という会議。参加者は決定権を持つ人だけでいい。5〜6人が理想。
「みんなに伝える」だけの会議。実はメールや動画で代替できることが多い。本当に集まる必要ある?
「何かいい案ない?」という発散型。決断会議と混ぜると最悪。ゴールが違うから永遠に終わらない。
日本企業でいちばん多い種類。議題が「諸々の確認」。これが長い会議の最大の犯人だよ。
「『今日は何を決める会議?』って聞いたら、3人が3つの違う答えを言ったんだよね。そりゃ終わらないよ、おじさん」
— 議題「諸々の確認」の会議にて —
— Next Atari-mae —
「今日、何を決める会議?」って聞いてみてよ
難しい話は全部置いといて、ボクが教えてあげられる一番かんたんな魔法の言葉があるんだよね。次に会議が始まる前に、「今日の会議、何を決めますか?」って一言だけ聞いてみてほしいんだよ。
これを聞くと、不思議なことが起きる。答えられない人は「あ、決めることなかったかも」って気づく。答えが3つ出てきたら「今日は1個に絞ろう」って話になる。そして会議は半分の時間で終わることが多いんだよ。コンサルティング会社のマッキンゼーがよく使う「So What?(だから何?)」の問いと同じ構造なんだ。問いが明確になると、人間は動ける。
「問いの質が、会議の質を決める。答えを急ぐ前に、まず問いを疑え」
— 深海 3,000m からの観察レポート、ホエール —
ボクはまだ子鯨だから、人間の会議には参加できないんだけどさ。でも外から見てると、問いさえ決まれば、みんなちゃんと泳げるんだよね。方向さえわかれば、群れはちゃんとついてくる。深海でもオフィスでも、それは一緒だよ。
「明日の会議、『今日は何を決める?』って最初に聞いてみてよ。無言になったら、それが答えだよ」
— 次のアタリマエへ、一歩だけ —
— Deep Dive —
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組織・お金・働き方の「変な常識」を、
ホエールがこれからも深海から観察し続けるよ。
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